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オーロラは北極圏で最も有名な光景として知られています。昔から人々はオーロラに関する伝説や神話を生み出してきました。近年では、科学者によってオーロラの正確な原因や性質が分かってきました。現代技術の奇跡のおかげで、世界中の人々が自分の目でオーロラを見ることができます。

オーロラは世界で最も人里から離れている地方に起こるにもかかわらず、さまざまな文化や歴史に出てきます。また北極圏にいなかった民族の昔話や神話にもあります。それでは、オーロラの歴史についてお話しましょう。

オーロラの歴史

オーロラは地球が生まれてから存在しています。オーロラは、地球と太陽の相互作用、特に太陽風(太陽から放出される粒子)が地球の磁気圏に入ることで起こります。磁気圏の大部分は宇宙まで広がっていますが、北極と南極では大気と交差します。そのため、ほとんどのオーロラはこういった場所でしか見ることができないのです。

人間は昔からオーロラを観測していました。紀元前30,000年前のクロマニョン人の洞窟壁画では、オーロラが描かれている信じられ、空の神秘的な光を表していると言われています。最も古いオーロラの記録は、紀元前2600年の中国に残っており、黄帝の母であるフーパオが夜空を照らす「強い光」を見たとされています。

ヨーロッパ、北アメリカ、アジアといった、オーロラが一般的に見られない場所でも、オーロラの神話があります。オーロラ(オーロラ・ボレアリス、北極光)の名前は古代ギリシア語から由来しています。「オーロラ」は「太陽」を、「ボレアリス」は「風」を意味します。古代ギリシアでは、オーロラ神は太陽神ヘーリオスと月の女神セレーネの姉妹で、オーロラ神が馬車で空中を走り、兄弟に新しい日の訪れを知らせたことがオーロラだと言われています。ローマにも同様の神話があり、夜明けの女神の現れであるとオーロラを見ていました。

北極圏以外でオーロラが見られるのは非常に珍しく、南の地方の神話では、オーロラは時に良く、時に悪い意味で取られます。イタリア、フランスにおいては、オーロラは戦争、疫病などの苦しみの前兆として見られていました。また、フランス革命の直前に、イギリスとスコットランドで赤色のオーロラが現れ、ヨーロッパ中に広がった恐ろしい革命の警告として考えられていました。

中国ではオーロラは良い意味を持ち、善悪2つの偉大な龍が空で戦っているときに現れると考えられていました。日本ではオーロラが出ている間に宿した子は、知性、美しさ、幸運に恵まれると信じられてきました。多くの日本人がオーロラ観光に興味を持っているのはこのためです。オーストラリアの原住民も、オーロラを空を舞う神だと信じていました。

アメリカ先住民にも、オーロラについてのユニークな神話があります。クリー族は、オーロラは交信しようとする先祖の魂だと信じていました。アルゴンキン族は、部族の先祖であるナナフボーゾによって作られた炎だと見ていました。ワシントンのマカー族はドワーフが鯨汁を沸かすために作った火であると、そしてノースダコタのマンダン族はオーロラは戦士が敵を倒した炎だと信じていました。

オーロラと北米先住民についての神話は、オーロラがよく見える北極圏の民族から来ています。イヌイットは、オーロラは死者がセイウチの頭でキックボールしている様子だと信じています。しかしヌナビク島の原住民は反対に、死んだセイウチが人間の頭で遊んでいると考えていました。

スカンジナビアにもオーロラについての神話はたくさんあります。アイスランドではオーロラは出産に関係すると言われています。オーロラが出ているときに出産する場合、オーロラを見なければ痛みがないと言われ、オーロラを見れば、子供の目が寄り目になってしまうと信じられていました。グリーンランド人もオーロラは出産と関係があるとし、死産の赤ちゃんの魂であると信じていました。

フィンランドでは、雪の上を速く走り、尾から火花が出る神話のファイアフォックスがオーロラを作っていると言われてきました。そのためフィンランドではオーロラを英語でファイアフォックスの「Revontulet」と訳されています。また、北スカンジナビアに住むサーミ族は、鯨が空に水を飛ばしているためオーロラが現れると信じていましたが、スウェーデンではオーロラには幸福の意味があり、神様が火山から暖かさをもたらすと信じていました。

オーロラは古代スカンジナビアの神話でよく出て来ます。ある神話では、オーロラの光はワルキューレの鎧と盾から反射している光だと言われています。ワルキューレは死んだ戦士を北欧の来世であるヴァルハラ宮殿まで導く役目を担った女性たちです。また別の伝説では、オーロラは人間の住む領域であるミズガルズと、神々の住まう世界であるアスガルドを結ぶ橋であったことが示唆されています。

ヨーロッパのルネサンスの頃から、科学者たちはオーロラに興味を持ち始め、詳しい研究を始めました。1619年ガリレオ・ガリレイは、日光が大気に反射してオーロラが引き起こされたと誤って信じ「オーロラ・ボレアリス」という言葉を生み出しました。イギリスの天文学者であるヘンリー・キャベンディッシュが生涯にわたってオーロラに関する研究を行い、1790年には地球の大気中の光によってオーロラが発生すると発見しました。それは地球から約100〜130キロメートル離れている地点です。

1902年ノルウェーのクリスチャン・ビルケランドが上層大気を流れる電流によってオーロラが生まれるという大発見をしました。この発見により、オーロラと同じ原理で動く、電気を使用しネオンガスを発光させるネオンライトが開発されました。さらに、20世紀の発見により、オーロラは太陽風の放出で生まれることが分かりました。

最後に

その自然の魅力と驚異で、オーロラは人間の神話と歴史に大きな影響を与えてきました。世界中の人々がオーロラを運命、幸福、先祖からのお告げなどであると考えてきました。どのように見るにしても、オーロラは決して忘れられない美しい光景です。オーロラに興味をお持ちになられた方は、ツアーを予約し、実際にご自分の目でこの奇跡をご覧ください。